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HYROXのための脚トレーニング — スレッド・ランジ・Wall Balls・後半のランを支える脚と、12週間の練習例

執筆:ROXNOW編集部 更新日 2026.10.28
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HYROXで最後に残るのは、脚です。スレッド2種で押し引きし、ランジで100m沈み、Wall Ballsで100回スクワットし、その間に8kmを走る。「脚が終わる」と、どれだけ心肺に余裕があっても前に進めません。一方で、最大筋力を伸ばす高重量・低回数の練習だけでは、HYROXで長く動き続ける準備としては十分ではありません。この記事では、HYROXの脚に必要な「筋持久力」の考え方、種目の選び方、ランとの両立、そして本番までの12週間の組み方を整理します。上半身は「HYROXの上半身」、体幹は「HYROXのための体幹トレーニング」を参照してください。

目次
  1. HYROXの脚:4つの場面で何が起きるか
  2. 「筋持久力」の脚:重さ・回数・休憩の考え方
  3. 押す脚:スクワット系とスレッド
  4. 沈む脚:ランジ系と片脚種目
  5. 支える脚:ふくらはぎ・足首・お尻
  6. 走る脚との両立:筋トレとランを同じ週に
  7. 12週間の組み方
  8. やりすぎのサインと、やらないこと

01HYROXの脚:4つの場面で何が起きるか

SCENES脚が問われる4つの場面(編集部の整理)
Sled Push・Sled Pull(50m×2)
Pushは低い姿勢で床を押し、Pullは立った姿勢でロープを引く。どちらも太もも・お尻・ふくらはぎで姿勢を支えながら力を出し続ける
Sandbag Lunges(100m)
重りを担いで深く沈み、立ち上がる反復。太もも前・お尻・太もも裏の「片脚ずつの持久力」。後ろ膝を毎回床につける(ルールブック8.7)
Wall Balls(100回)
股関節が膝より下まで沈むスクワット(8.8)の100回。最も疲労した状態で
ラン8本(8km)
ステーションで使った脚で走る。後半はフォームを保つ筋持久力と、着地を支えるふくらはぎ・足首

共通するのは、最大筋力を土台に「必要な力を、長く、繰り返し出す」ことです。Open男性のSled Push 152kg(スレッド込み)も、動かし始める筋力と、50m押し続ける力の両方が問われます。

02「筋持久力」の脚:重さ・回数・休憩の考え方

主な目的
最大筋力を重視する例
最大筋力
筋持久力を重視する例
中程度の力を長く出し続ける
重さ
最大筋力を重視する例
1回だけ挙げられる重さ(1RM)の80〜90%:経験者向け
筋持久力を重視する例
1RMの50〜70%など、回数を保てる負荷。自重からでもよい
回数
最大筋力を重視する例
3〜8回
筋持久力を重視する例
12〜25回、または30〜90秒の連続動作
セット間の休憩
最大筋力を重視する例
2〜4分
筋持久力を重視する例
30〜60秒が一例。フォームや呼吸が整わなければ長く休む
週の頻度
最大筋力を重視する例
2〜3回
筋持久力を重視する例
週1〜2回を目安に、ラン・複合練習との合計負荷で調整
HYROXでの位置づけ
最大筋力を重視する例
規定重量を扱うための土台。必要に応じて継続
筋持久力を重視する例
競技に必要な反復動作を段階的に練習

上の数値は練習の考え方を比べた例で、全員に当てはまる処方ではありません。初心者は高重量から始めず、自重や軽い負荷でフォームを覚え、1〜2セットから増やしましょう。1RMを実測する必要はありません。筋力と筋持久力は、経験や課題に合わせて並行して鍛えます。全体の組み方は「HYROXのための筋力プログラム」を参照してください。

03押す脚:スクワット系とスレッド

以下は種目の候補と、練習に慣れた人向けの量の例です。すべてを一度に行うメニューではありません。1回に2〜4種目を選び、初心者は回数・セット数を減らしてください。

04沈む脚:ランジ系と片脚種目

05支える脚:ふくらはぎ・足首・お尻

06走る脚との両立:筋トレとランを同じ週に

0712週間の組み方

筋トレとランに慣れた人向けの組み方の例です。各欄から必要な種目を選び、全部を足し合わせないでください。初心者は自重・軽い負荷を中心にし、週数よりもフォームと回復を優先します。12週間での成果を保証するものではありません。

WEEKS 1–4土台:基礎筋力とフォーム
スクワット系
バックまたはフロントスクワット 10〜12回×3。ゴブレットスクワット 15回×2
ランジ系
リバースランジ 左右各10回×3(自重→軽いダンベル)
ヒンジ系
ルーマニアンデッドリフト 12回×3
支える
カーフレイズ 20回×3。中殿筋 15回×2
頻度
週2回。休憩は90秒
WEEKS 5–8筋持久力:回数を増やし、休憩を短く
スクワット系
ゴブレットスクワットまたはスラスター 15〜20回×2〜3。フォームが崩れる前に休む
ランジ系
ウォーキングランジ 左右各15歩×3(本番重量の7〜8割)
押す
レッグプレス 15〜25回×2〜3、または負荷を調整したスレッド12.5〜50m。疲労に合わせて選ぶ
支える
片脚カーフレイズ 20回×3。ステップアップ 左右各12回×2
頻度
週2回。複合練習がある週は1回
WEEKS 9–12本番仕様:疲労した状態で
通し
短いランの後に、距離を短くしたランジと、回数を減らしたWall Ballsを組み合わせる。経験者は回復を確認しながら本番量に近づける。毎週フル量を行う必要はない
維持
ゴブレットスクワット 20回×2、ウォーキングランジ 左右各10歩×2。軽めに
支える
カーフレイズとお尻は継続。量は半分
本番2週前〜
疲労を残さないよう徐々に量を減らす。半分程度への減量や直前の脚トレ休止は一例で、回復と普段の練習に合わせる(「レース前1週間の調整」)

08やりすぎのサインと、やらないこと

あわせて読みたい:「HYROXのための筋力プログラム」、「HYROXの上半身」、「HYROXのための体幹トレーニング」

出典・参考
ACSM(2026):レジスタンストレーニング指針の更新(個別化・負荷・継続)
HYROX公式ルールブック(Singles)4.1 Division別重量、8.2 Sled Push、8.7 Sandbag Lunges、8.8 Wall Balls:HYROX Rulebook Singles(PDF)
※種目の選び方、回数・休憩の目安、12週間の組み方は、一般的なトレーニング理論に基づくROXNOW編集部の整理であり、公式の指導内容ではありません。
※本記事は一般的な情報提供であり、医学的助言ではありません。持病がある方、体調に不安がある方は医療機関に相談してください。
※規定・日程・価格は変更される場合があります。最新情報は必ずHYROX公式発表と出場大会のTechnical Briefingをご確認ください。ROXNOWはHYROX World GmbHおよび関連企業と資本・業務上の関係のない独立メディアです。(情報確認日 2026.10.27)
ROXNOW編集部

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