STATIONS #ルール#種目解説

HYROXの8種目を完全解説 — 順番・距離・回数と攻略の考え方

執筆:ROXNOW編集部 更新日 2026.08.23 大会・ルール情報確認日 2026.08.22
ポストLINEで送るB!ブックマークリンクをコピー共有
HYROXの8種目を完全解説 — 順番・距離・回数と攻略の考え方のイメージ

HYROXの8種目は、順番も規定も世界共通です。つまり「どの種目で時間を失いやすいか」も世界共通。この記事では全8種目の規定(Open男子/女子の例)と、種目ごとの攻略の考え方を、レースの流れに沿って解説します。

目次
  1. 1. 8種目の一覧と順番
  2. 2. 前半4種目 — 力を使いすぎないことが仕事
  3. 3. 後半4種目 — 差がつくのはここ
  4. 4. Roxzoneと1kmランの使い方

018種目の一覧と順番

順番種目規定(Open男子)規定(Open女子)
1SkiErg1,000m1,000m
2Sled Push50m/152kg50m/102kg
3Sled Pull50m/103kg50m/78kg
4Burpee Broad Jump80m80m
5Rowing1,000m1,000m
6Farmers Carry200m/2×24kg200m/2×16kg
7Sandbag Lunges100m/20kg100m/10kg
8Wall Balls100回/6kg100回/4kg
注意:スレッド重量はそり本体を含む総重量です。Pro・Doubles・Relayの規定は「カテゴリー別重量一覧」を参照。規定はシーズンにより変更される場合があります(情報確認日 2026.08.22)。

02前半4種目 — 力を使いすぎないことが仕事

SkiErg(1,000m)

最初の種目で気持ちが入りやすいところですが、ここで全力を出すメリットはほぼありません。フルレースの平均ペースより少し抑え、腕ではなく体幹の前傾と脚で引くフォームを守るのが基本です。

Sled Push(50m=12.5m×4区間)

多くの初参加者にとって最初の「壁」。コースは12.5mの直線を4本折り返す構成で、スレッド全体が区間の基準線を越えて指定ゾーンに収まった時点で完了と判定されます。腰を落として体を前に倒し、歩幅を小さく刻むのがコツです。カーペットの摩擦は会場によって差があるため、序盤の1本で感触を確かめてから配分を決めます。

Sled Pull(50m)

ロープを手繰る種目。競技者は指定ボックス内から引く決まりで、白線を踏む・ボックス外へ出るとペナルティ対象です。腕だけで引くと前腕が先に終わります。ロープを体幹に引きつけながら、後ろへ体重を預けて全身で引くこと。

Burpee Broad Jump(80m)

心拍が最も上がりやすい種目のひとつ。開始は必ずラインの後方から。胸を床につけ、手をつく位置はつま先から前方最大約30cmまで、最後は両足でフィニッシュラインを跳び越えて完了です。跳距離を欲張らず、一定のリズムで「止まらない」ことを優先します。

03後半4種目 — 差がつくのはここ

Rowing(1,000m)

唯一「座れる」種目。ここは回復区間と割り切り、呼吸を整えながら脚主導で漕ぎます。飛ばして得られる短縮幅より、後半種目での失速リスクの方が大きいです。エルゴ系(SkiErg・Row)は規定距離を終えたら挙手でジャッジに合図し、確認を受けてから退出します。

Farmers Carry(200m)

握力と体幹の種目。歩かず小走りで、ケトルベルを体側で安定させます。置いて休む回数を事前に決めておくと崩れません。

Sandbag Lunges(100m)

大腿四頭筋と臀筋に最も効く区間。膝をつくランジで確実に距離を刻みます。ここで脚を使い切るとWall Ballsが崩壊するため、「あと100回スクワットが残っている」前提で配分を。

Wall Balls(100回)

最終種目。的の高さは男子3.00m、女子2.70m。ジャッジが1回ずつカウントし、スクワットの深さ(股関節が膝より下)や的への到達が不十分な場合は「No Rep」として数えられません。セット分割の設計がタイムを左右します。詳細は「Wall Balls攻略」で解説しています。

04Roxzoneと1kmランの使い方

種目間の移動エリア(Roxzone)での移動もタイムに含まれます。歩けば安全ですがタイムは確実に失われます。「ランは呼吸を整える時間、Roxzoneは止まらない時間」と役割を分けるのが、初参加でも実行しやすいペース戦略です。1kmランは最初の2〜3本を意識的に抑えると、後半の失速幅が小さくなります。

ランコースは白いラインで、内側の「ファストレーン」(原則4:00/kmを上回るような速い選手用)と外側の「ランニングレーン」に分かれています。1kmあたりの周回数は会場ごとに異なり、大会案内で発表されます。Roxzoneへの入退場は「INアーチ」「OUTアーチ」で区別され(色・表示は当日の会場案内で確認を)、間違えるとペナルティ対象になるため、疲れた終盤ほど注意が必要です。会場の構造は「Roxzone完全解説」を参照してください。

出典・参考
HYROX公式サイト「The Fitness Race」(種目・順番・重量):hyrox.com/the-fitness-race
HYROX公式ルールブック(判定基準・レーン規定):26/27 Singles Rulebook(PDF)
※攻略パートは編集部の見解です。規定の最新情報は公式発表をご確認ください。(情報確認日 2026.08.22)
ROXNOW編集部

ROXNOW編集部

ROXNOW編集部が公式資料等を確認し、独自に整理・執筆しています。