目標タイム別Split配分モデル — 90分・105分・120分完走のRun/Workout/Roxzoneの目安

「90分で完走したい」と決めても、ラン8本と8種目にどう時間を配分すればいいかが分からなければ、ペース計画は立てられません。この記事では、完走タイムをRun(ラン合計)・Workout(種目合計)・Roxzone(移動合計)の3つに分け、90分・105分・120分の3つの目標に対する配分モデルを示します。数字はROXNOW編集部が競技構造から置いた「モデル」であり、統計値ではありません。自分の得意・不得意に合わせて調整してください。
- 1. 完走タイム=Run+Workout+Roxzone
- 2. 3つの目標タイムの配分モデル
- 3. Run 8本の配分:前半と後半の差をどう置くか
- 4. Workout 8種目の配分:時間がかかる種目に余裕を
- 5. Roxzoneの目安と縮め方
- 6. 自分のモデルに書き換える手順
- 7. モデルどおりに走れなかったときの読み方
01完走タイム=Run+Workout+Roxzone
公式リザルトのSplitは、8本のラン、8種目、そしてRoxzone(種目間の移動・待機)の時間に分かれています(「結果表の見方」)。時間ペナルティなどの調整がなければ、完走タイムはこの3つの合計です。以下のモデルもペナルティなしを想定しています。配分モデルを作る意味は、「ランで何分、種目で何分使えるか」の上限を先に決め、レース中の判断を数字に落とすことにあります。
023つの目標タイムの配分モデル
Open Divisionを想定し、ランと種目に時間を配分した編集部モデルの一例です。
- 90分モデル:Run 合計 約50分(1kmあたり平均6分15秒)/Workout 合計 約32分/Roxzone 合計 約8分
- 105分モデル:Run 合計 約58分(平均7分15秒)/Workout 合計 約38分/Roxzone 合計 約9分
- 120分モデル:Run 合計 約66分(平均8分15秒)/Workout 合計 約44分/Roxzone 合計 約10分
03Run 8本の配分:前半と後半の差をどう置くか
8本をなるべく安定したペースで走るのが基本ですが、疲労で後半に落ちることもあります。ここでは後半が前半より1本あたり15〜30秒遅くなる場合の例を置きます。90分モデルなら、1〜4本目を平均6分、5〜8本目を平均6分30秒とすれば合計はほぼ50分です。
- 1本目:最も速くなりやすいが、予定した前半のペースを守る。序盤に飛ばしすぎると、後半の失速でかえって時間を失う
- 2〜4本目:順にSkiErg、Sled Push、Sled Pullの後。ここで崩れなければ計画どおり
- 5〜6本目:順にBurpee Broad Jump、Rowingの後。呼吸や脚の状態を確かめ、無理のないペースを保つ
- 7〜8本目:順にFarmers Carry、Lungesの後で、8本目を終えるとWall Ballsへ進む。疲労があればペースを落とし、必要なら歩く
04Workout 8種目の配分:時間がかかる種目に余裕を
種目合計32分(90分モデル)をどう割るか。種目ごとの所要時間は重量と技術で大きく変わりますが、編集部モデルでは次のように置いています。
- 時間がかかる3種目:Wall Balls、Sled Push、Sandbag Lunges。合計で種目時間の半分近くを見込む
- 中程度の3種目:Sled Pull、Burpee Broad Jump、Farmers Carry
- 比較的安定する2種目:SkiErg、Rowing。1000mを一定ペースで漕げば、時間のブレが最も小さい
- 分割回数を数字に:Wall Ballsを「10回×10、休憩各10秒」のように決めれば、所要時間の見積もりができる
各種目の攻略は種目別記事(「HYROXの8種目を完全解説」から各記事へ)を参照してください。
05Roxzoneの目安と縮め方
Roxzoneはランコースと各種目の間を移動するエリアで、そこで走る・歩く・給水する時間などが記録に含まれます。モデルでは8〜10分を置いていますが、移動距離や配置は会場によって異なります。動線を予習し、迷いや不要な立ち止まりを減らすことが短縮の候補です。必要な給水や休憩は削らず、安全に飲むために止まっても構いません(「Roxzoneのロスを減らす」)。
06自分のモデルに書き換える手順
- ①ランの実力を測る:フレッシュな状態の1kmと、種目後の1km(複合練習)のタイム差を知る。差が大きいほど後半の落ちを大きく置く
- ②種目の所要時間を測る:規定重量で各種目を1回ずつ計測。分割回数と休憩を含めた時間
- ③足し算する:Run(8本の想定ラップ合計)+Workout(8種目の計測値合計)+Roxzone(8〜10分)=最初の試算。種目を単独で測った時間には、レースでの疲労や会場条件の違いを見込んで調整する
- ④目標との差を埋める場所を決める:差が10分なら、Roxzoneで3分、後半ランで4分、Wall Ballsの分割見直しで3分、のように区間ごとに割り振る
- ⑤練習ログに書き、月1回更新する(「HYROX練習ログのつけ方」)
07モデルどおりに走れなかったときの読み方
本番でモデルから外れるのは普通です。大切なのは、レース後に「どの区間がモデルより遅かったか」を見ることです。Runの後半だけ遅ければ有酸素と複合練習、特定の種目だけ遅ければその種目の技術か筋持久力、Roxzoneが長ければ動線と判断。ただし、前半の飛ばしすぎや会場の移動距離も影響するため、区間ごとの差だけで原因を決めず、当日の状況と合わせて次の練習計画を考えます。初回のモデルは大きく外れて構いません。2回目のモデルが精度を持ち始めます(「2回目のHYROXでタイムを縮めたい人へ」)。
あわせて読みたい:「目標タイム別・1kmラップ早見表」、「HYROX結果表の見方」、「HYROXの平均完走タイムは?」
HYROX公式リザルト(Split構成):results.hyrox.com
HYROX公式ルールブック(Singles):HYROX Rulebook Singles(PDF)
※配分モデルの数字は競技構造から置いたROXNOW編集部の目安であり、統計データではありません。個人差が大きいため、必ず自分の計測値で調整してください。
※規定・日程・価格は変更される場合があります。最新情報は必ずHYROX公式発表と出場大会のTechnical Briefingをご確認ください。(情報確認日 2026.09.29)
